第58回 洗濯公害  ~「保護者通信 第248号」より~

三者面談会時に資料をお渡しした通り、当塾は今春から積極的に「洗濯公害」について発信しています。

これまでも(20年以上)、折に触れて授業内で塾生たちに身の回りの化学物質の危険性について話をしてきました。

ここ数年、マイクロカプセル入りの柔軟剤、抗菌剤入りの洗剤、抗菌スプレーなどによる健康被害が非常に増えています。
しかも、自身が使っている場合だけでなく、他人の使用によって化学物質過敏症(CS)になってしまう人が増えています。
(職場や隣人などが原因で。集合住宅ではかなり深刻です。)

汚れた水の水槽で魚を飼えば、魚は弱ってすぐに死んでしまいます。
人間も同様です。
タバコの煙や柔軟剤の香りが充満する部屋にいれば、喉や頭が痛くなり、体調不良を起こしてしまいます。
もちろん、学習面でも大きなマイナスです。

現在の「洗濯公害」は、受動喫煙や水俣病、アスベストなどと同じで、立派な公害問題です。

NHKの「あさイチ」をご覧になられた方はご存知かと思いますが、化学物質過敏症は、短期間に大量の化学物質に暴露するか、少しずつ長期間暴露するか、そのどちらかで発症します(坂部先生談)。
普通は少しずつ長期間暴露することで発症してしまうのです。

一度CSになってしまうと地獄の日々が続きます。
また、人間関係もかなり難しくなります。

CSは正しい知識があれば未然に防げます。

お子さんの健康と学力、ご自身の健康、そして周囲の方々の健康を考えて、この機会に使用する洗剤などを見直していただければと思います。
賢い人から気づき始めています。
そのうち、「まだニオイつけてるの? おかしくない?」、そんなふうな世の中になると思います。

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